可愛い「そのうえ着回せる」 選び方で失敗しない「白だからいい服」


白は、より「選び方」が大切。また白自体の色味、膨張して見えないシルエットやデザイン、素材感。カジュアルに品を、見慣れた服に合わせることで新鮮に、コーディネートを軽快に。そんな「白の持ち味を存分に生かせる」アイテムの選び方をご紹介。



【1】白がより着やすくなる「古着っぽい白」

選ぶ基準にしたいのは古着屋にありそうなカジュアルさ。あせた色み、ジェンダーレスなサイズ感、趣のある素材など。クリーンなイメージに心地よさも加わって、もっと身近に感じられるはず。




A.【シャツ】
ユニセックスなサイズで

シャツ 36,300円/エイトン(ATON AOYAMA) 白シャツはクセのないスタンダードなデザインをベースに、羽織り感覚でも・羽織りとしても使えるビッグサイズを。メンズやキッズなど、ジェンダーや年齢の垣根を越えて選びを楽しめる、古着屋から形選びを着想。えりは小さめで堅苦しさのないデザインが着回しにも便利。




B.【ワンピース】
「真っ白ではない」色みと生地感

ワンピース 24,200円/ガリャルダガランテ(ガリャルダガランテ 青山店) ベージュに近いような、褪せ感のある色味とサーマル地がマッチ。70年代風の、分かりやすいフィット&フレアなシルエット。




C.【ブラウス】
「どこかなつかしい」カットワークレース

レースブラウス 7,997円/SLY(バロックジャパンリミテッド) 少女のような可憐さをもたらす、カットワークのレース。短い丈感やパフスリーブ、スクエアネックを組み合わせた、ヴィンテージライクなデザイン。




D.【Tシャツ】
「かすれたような」味のある加工

フォトTシャツ 5,500円/バルミーデイズ(UTS PR) こなれた雰囲気を演出してくれる、洗いざらした風の生地。着こんだような、かすれた風合いのフォトプリントで、リラックスムード。




E.【スウェット】
「くたっとした」ビッグスウェット

スエット 19,800円/アンド アールシー(カレンソロジー 新宿) そでも丈も長いゆったりとしたスウェットなら、白も緊張感なくまとえる。着るだけでなく、タンクやキャミに合わせて肩掛けしたり、短めのショートボトムを合わせたりと、夏も1着あると重宝。




F.【サマーニット】
古きよき正統派ニットをカーディガンで

カーディガン 59,400円/ギャルリー・ヴィー(ギャルリー・ヴィー 丸の内店) 品のよさがありながら、どこか愛嬌も得られるチルデンニット。白ボトムを合わせたワントーンにも差がつく色味と、ライン入りのデザイン。タンクやキャミなど、肌の出るトップスとも好相性なニット素材を、便利なカーディガンで投入。




G.【デニム】
「幼く見えない」キレイめスレンダーなサロペット

オーバーオール 39,600円/サクラ(インターリブ) 昔なつかしいデニムのサロペットも、クリーンな色味の白、キレイなシルエットでモダンな印象に。肩ひもの細さや、Iラインのシルエットも大人っぽい見た目に貢献。




H.【ショートパンツ】
チノパンツをショート丈で

ショートパンツ 18,150円/TODAYFUL(Life’s 代官山店) 脚の出るミニ丈こそ、チノ素材でカジュアルに。武骨なチノ素材とはいえ、白ならほどよい甘さ。素材の厚みとハリ感、脚を華奢に・長く見せてくれるハイウエストのワイドシルエットで、体型をカバーできるのも利点。




I.【夏の長そで】
「ガーゼのような」やわらかさ

ロンT(2pack) 16,500円/ケラウズランブラ(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 紫外線対策にもうってつけな、着心地のいいオーガニックコットンを使用した、シアーな薄手生地。すそやそでに配したリブで立体的なシルエットを演出。ゆるめなシルエット+開いたネックラインで「ルーズだけどキレイ」な装いに。




【2】「キレイな白」の名品

甘さのある色だから、服自体はキレイめやハンサムなテイストに向く白。その中で着くずせるオーバー気味のシルエットや、旬の透け感を採用した素材など「普通」に終わらない、特徴のあるデザインの服を今季の新作からピックアップ。



【シャツ】
羽織って着る「透けるレースシャツ」

レースシャツ 82,500円/ボウト デニムスカート 29,700円/エイチ ビューティー&ユース タンクトップ 7,150円/ローラス(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 頭に巻いたスカーフ 9,990円/シーオール(ジャーナル スタンダード 自由が丘店) ベルト 4,500円/LAGUNAMOON (LAGUNAMOON ルミネ新宿2) バッグ 22,000円/MAISON VASIC(ヴァジックジャパン) ローファー 81,400円/HEREU(ショールーム セッション)


肌感を涼しくセーブしてくれる、ドレッシーなレースの短めシャツ。フロント深くまで入った鋭いスリットから、脚のひざから下だけがのぞくことで、脚線全体をすらりと演出。




【フレアドレス】
優雅に広がるキャミドレス

エクリュキャミロングワンピース 37,400円/Graphpaper(グラフペーパー 東京) 白×黒ギンガムチェックコート 209,000円/ユーゲン(ユナイテッドアローズ 原宿本店) バッグ 6,490円/SeaRoomlynn サンダル 35,200円/PIPPICHIC(ベイジュ) ターバン/スタイリスト私物


すそがなびく、たっぷりとした生地感。やわらかい色みからのぞく、デコルテがゆったりとしたシルエットに軽さをもたらす。




【ほのかに透けるビッグシャツ】
「どうにでも合わせられる」万能さ

オフ白ワイドシャツ 35,200円/アストラット(アストラット 新宿店) ブラウンテーパードパンツ 23,100円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) 眼鏡 47,300円/アヤメ ゴールドワイドリング 3,590円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) ミュール 31,900円/PIPPICHIC(ベイジュ) インナー/スタイリスト私物


あり余るほどの丈感で、1枚で雰囲気が出せるオーバーサイズ。ほのかに透けるタフタ素材+フライフロント仕様でシルエットの重たさを感じさせず軽やかに。素材の適度なハリ感・前後差のある丈により、ゆるく丸みを帯びたバッグシルエットを形成。アウターとしてもミニワンピとしてもさまになる、シンプルなのに迫力のあるたたずまいに。




【柄パンツ】
ほのかに透けるジャカードが白の膨張を防ぐ

白ジャカードパンツ 55,000円/ガリャルダガランテ(ガリャルダガランテ 青山店) ブラウス 31,900円/セオリー ミュール 12,980円/A de Vivre


これからの時季ならではの肌感を利用して、ワイドに欲しい抜けづくりを。同色の花柄がモザイク的な役割を果たして、体型カバーに効果を発揮。クラシックなジャカードなら花柄もシックに装える。




【アウター】
たっぷりのフリルをあしらったボレロ

白フリルボレロ 49,500円/ヘリテノーム(ガリャルダガランテ 青山店) クリームリブタンク 7,150円/ROLLA’S、バッグ 15,950円/MADE IN MADA(ともにジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 白サテンタイトスカート 26,400円/セテンス シューズ 16,500円/ル タロン グリーズ(ル タロン グリーズ ルミネ新宿店)


透ける素材とフリルをストライプのようにあしらったデザイン。ボリューム感のあるフリルも、ショート丈なら、コーディネート全体に占める量もちょうど良く浮いて見えない。スカートスタイルにはもちろんのこと、ワンピースの上から、デニムなどのラフなボトムにも好相性。




【ニットパンツ】
力まずキレイな脚線を演出するニットパンツ

白ニットワイドパンツ 49,500円/ATON(ATON AOYAMA) 白ポインテッドトゥパンプス 7,990円/MANGO


薄手で適度な重みのある目の詰まったニット素材。穿き心地の良さはもちろんのこと、シワにもならず、美しいシルエットをキープ。




【プルオーバー】
「ぶかぶかシルエットの」チュニック丈

白パフスリーブシャツ 31,900円/ウィム ガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) ブルースカート 16,720円/ラブティックボンボン(パル) 手に持ったストール 29,700円/アソース メレ(ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店) バッグ 26,400円/メイド イン マダ(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) ミュール 33,000円/ピッピシック(アルアバイル)


ぶかぶかなシルエットは、トップスのように使えるスタンドカラーのプルオーバータイプを。肩がおちた長くゆったりとした形は体の華奢見せにも好都合。アレンジ幅も広く、ミニや細身のボトムもバランスよくまとまる。五分そでで、ふわっとふくらむボリュームスリーブをすっきりと。




【白Tシャツ】
「ふんわりとした」エレガントな白Tシャツ

白半そでニットトップス 31,900円/サムソ サムソ(エイト) ブルーラップデニムパンツ 68,200円/オスロー(フィルム) 黒ベルベットバッグ 6,590円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) 黒ハートポインテッドトゥパンプス 17,600円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店)


普通のTシャツのように合わせられて、それよりもキレイに仕上がる毛足短めのシャギー素材。デニムなどカジュアルなボトムはもちろんのこと、サテンやレースなど軽やかなボトムにもぴったり似合う素材感。




【ロングスカート】
まっすぐでも流線的でもない「ドレスのような仕立て」

エクリュサテンフレアスカート 30,800円/グラフペーパー(グラフペーパー 東京) ブルーシアートップス 12,980円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) 肩にかけたスエット 21,780円/オブラダ(シンチ) ミュール 39,600円/ファビオ ルスコーニ(ファビオ ルスコーニ ルミネ有楽町店) インナー/スタイリスト私物


ひらひらと広がるというより、たっぷりとした生地が優美に揺れることで、気品のあるボリュームを生むフレアスカート。地厚なダブルサテンの風合いにより、見た目の重たさを縦に流しつつ、脚線を拾わずスタイルアップ。素材の光沢と相性がよく高級感が増すエクリュカラーは、清楚な印象でいて真っ白よりも何色とも合わせやすい、着回しが利く色。




【ブラウス】
腰位置も高く見えるペプラム風ブラウス

白タックデザインブラウス 26,400円/セテンス エクリュサテンワイドパンツ 35,200円/BEIGE,(オンワード樫山 お客様相談室) サングラス 46,200円/DMY ストゥディオス(ザ・ウォール ショールーム) バッグ(別注) 22,000円/イッチ×エディット フォー ルル(エディット フォー ルル) パンプス 36,300円/PIPPICHIC(ベイジュ)


腰位置高めにタックをあしらいつつ、絞りを入れたメリハリのあるシルエットで脚長バランスを演出。白のワントーンも、上下のシルエットに差をつけることでバランス良く仕上がる。




【デニム】
「ヒップを上げて目立たせない」白デニム

白ジェネラルジーンズパンツ 20,900円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) 理想のヒップラインを形成するために。とくに気になるお尻まわりがカムフラージュできるバックポケット。位置はヒップアップが狙える高めの位置に配されたものを選ぶのがポイント。




【シャツドレス】
ミニワンピ的にも使える

白ロングワイドポプリンシャツ 56,100円/ギャレゴ デスポート(ビショップ) グレーノースリーブトップス 30,800円/エクストリームカシミア(アルアバイル) ブルークラッシュデニムパンツ 15,180円/MOUSSY(バロックジャパンリミテッド) ブラウンショルダーバッグ 40,700円/Cotswold Aquarius(メイデン・カンパニー) ベージュポインテッドトゥパンプス 12,980円/A de Vivre


着まわし向きな白シャツワンピを、ひざより少し上のミディアム丈でリフレッシュ。ミニボトムやロングスカートなど、合わせるボトム選びの幅も広がるうえ、1枚で着てもちょうどいい、どんな靴も合わせやすい丈感。メンズシャツの延長のようなオーバーサイズ。




【ワイドパンツ】
動きやすく涼しげなサテン素材

ネイビーショートジャケット 36,300円/ルージュ・ヴィフ(ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ新宿店) ベージュTシャツ 13,200円/ニコラ ジェンソン(リノウン) エクリュサテンワイドパンツ 35,200円/ベイジ,(オンワード樫山 お客様相談室) サングラス 46,200円/DMY ストゥディオス(ザ・ウォール ショールーム) サンダル 41,800円/フミエタナカ(ドール)


動きやすい落ち感のあるサテン素材、合わせやすい真っ白じゃないエクリュカラー、スタイルもよく見えて脚も華奢に見えるハイウエストのワイドシルエット。パンツに求めたい理想が詰まった1本。




【ワイドパンツ】
ルーズなのにクリーンなスラックス

ネイビーワイドTシャツ(メンズ) 26,400円/ATON(ATON AOYAMA) 白リネンワイドパンツ 33,0 00円/グラフペーパー(グラフペーパー 東京) ピアス 12,100円/ハーピー(ROSE BUD ルミネエスト新宿店) ブレスレット 101,200円/ノアーク(ノウン) パンプス 122,100円/セルジオ ロッシ(セルジオ ロッシ カスタマーサービス


フランス産のきわめて細い糸を使用した、肌触りのいい滑らかなリネン。吸水性や発散性も高く、見た目も着心地も上質。上下たっぷりとしたシルエットもクリーンに引き上げる純白。穿くだけでラフさとキレイめのバランスが上手く見える、頼れる名品。



【POINT】ぶかっとしたルーズな上下を研ぎ澄ます、鋭いポインテッドトゥ。幅広パンツのすそからシャープなつま先が10cmのぞくだけでただラクなだけじゃない、洗練されたリラックス感の完成。



【開襟シャツ】
かたく見えない「透けるアイボリー」

アイボリーシルクシャツ 16,500円/バナナ・リパブリック カーキフレアスカート 18,920円/ReNAVE(NAVE) カーキキルティングバッグ 49,500円/ダブルスタンダードクロージング(フィルム)  ブラウンローファー 17,930円/A de Vivre


身ごろとそでに境目がないから、体になじみやすい絶妙なゆとり。肌をすべるようなしなやかさが、ボリュームを縦に流して幅広ボトムと合わせてもすっきりとした印象。日の光で淡く透けるシルク100%の上質感が、涼しく装ってもラフに転ばない雰囲気を演出。



【POINT】締めつけないけど広がりもしない、上下落ち感のある素材だけで構成されたワンツー。すそのボタンを開けた意図的な逆Vラインのキレが、ソフトな見た目を引き締めるのに効果的。



【ナイロントップス】
トップス・アウター「どちらもいける」アノラックパーカ

白アノラックパーカ 19,800円/JULY NINE(メイデン・カンパニー) サングラス 60,500円/アヤメ ゴールドネックレス 36,300円/マリハ バングル 85,800円/リューク ソックス 2,860円/THE RAILROAD SOCK(メイデン・カンパニー) パンプス 59,400円/ネブローニ


胸元を開けられることで顔回りにも変化をつけやすい、オーバーサイズのアノラックパーカ。直球スポーティなアイテムは、軸色を黒より白で選ぶとクリーンな印象と一緒に使いやすく。ハーフジップやポケットジップの黒ラインのおかげで、モードになりすぎず組み合わせやすい1枚。



【POINT】デコルテをのぞかせてボトムもレザーのミニに。ナイロントップスの気どらなさがあれば、潔い肌見せもチャレンジしやすい。手首や首もとにゴールドを添えて品格をおぎなうように。


【タンクトップ】
タンク未満のストラップで洗練見え

キャミソール 各7,700円/CaRouseLamBRa(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) キャミとタンクの中間のようなストラップ。胸元の開き具合もキレイで、1枚でもインナーとしても重宝。




【ジャケット】
着回しもきくシンプルなデザイン

白共布ウエストベルトつきジャケット 15,990円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) ウエストベルトは高めの位置にデザイン。ボタンレスのショールカラーでエフォートレスに。




【ブラウスのようなロンT】
さりげなく甘さを

白シュリンクボトルネックロンT 7,480円/レイ ビームス(レイ ビームス 新宿) 首にややかかるボトルネックの先端が、わずかに波打つディテール。さらにカットソー全体にあしらわれた立体的なシャーリング加工も相まって、淡白な無地が表情豊かに。そでやすそも同様のメロー仕立てで、フリルよりもひかえめな甘さを演出。ちくちく感がなく、ストレスフリー。




【ロングシャツ】
ウエスト位置より高めのギャザーでスタイルUP

白ロングシャツ 29,700円/アルアバイル 自然なくびれをつくれる、ウエストのギャザーがアクセントに。ヒップラインが隠れる丈ながらも、両サイドにスリットを入れることで、脚も長く見える設計。




【ノースリワンピース】
スウェット感覚で心地いい「スマートな白」

白裏毛ワンピース 36,300円/ebure(ebure GINZA SIX店) クリアな白が生きる、直線的なライン。スウェット風の落ち感のある質感が、一助となって色みゆえの緊張感をOFF。肩が隠れるそでもスタイルアップに貢献。




【プリーツスカート】
しなやかに揺れるアコーディオンプリーツ

白プリーツスカート 42,900円/TSURU By MARIKO OIKAWA 透明感のあるオーガンジーのプリーツが繊細な動きを拾う。長め丈のまま抜けもそこなわないよう、すそに高低差をつけた画期的なシルエット。




【スウェットトップス】
白Tのようにカジュアルでブラウスのような甘さ

白ハーフスリーブスエット 30,800円/ブリル(ブリル ニュウマン新宿) 丸みのあるシルエット、フリルのようなそでのフェミニンなデザインと、カジュアルなスエット地がマッチ。肉厚な生地の半そでは、微妙な気温の時季にも好都合。