ポイントは「色というより色み」コートやジャケットによく似合う「デニムの選び方」 

デニムを買いかえるなら? 今季の傾向、スタイリスト目線で選ばれたもの、あのブランドの新作まで。寒くなってくるこれからも、デニムを着るのがまた楽しくなる、新しいトピックス。



コートやジャケットを想定して「なつかしい質感のデニム」

スタンダードなデニムに+αの特徴を持たせた、デニムに注目。キレイめなコートやジャケットなど、かっちりとしたアイテムが増えてくるから、色あせたような色みや質感のデニムがあるとコーディネートの幅が広がるはず。



OUTDOOR PRODUCTS × Levi’s®

90’sの色落ちを忠実に再現した501®

【POINT】古着屋でデニムを探すとき「ウエストも丈もちょうどいい」ものが見つけられない悩みを解決すべく、クロップト丈にリモデル。すっきりとした腰まわりやセンターラインのように見える色落ちなど、美しい見た目も意識。

テーパードデニムパンツ(別注) 12,100円/リーバイス(OUTDOOR PRODUCTS Usual Things 中目黒) 長年はきこんだかのような味わいがありながら、洗練された見た目を促す美しいシルエット。丈を少しだけ短くしたことで、どんな靴を合わせてももたつくことがなくすらりとしたテーパードシルエットを維持。23~29インチの幅広いサイズで登場。



RED CARD TOKYO × Ray BEAMS

今っぽい幅広にも深みが出る「加工感」

ライトブルーデニムパンツ 26,400円/レッドカード トーキョー × レイ ビームス(レイ ビームス 新宿) ただウォッシュをかけるのではなく、そこに土っぽいベージュの色みもプラスし、徹底して古着の質感を演出。独特のアタリやシボ感が特徴で経年変化もより楽しめる1枚に。



Graphpaper

目くらましに効く「サイドポケット」

ブルーカーゴデニムパンツ 39,600円/Graphpaper(グラフペーパー 東京) ワイドで気になる太もものハリはサイドの大きなポケットで。ヒップまわりは後ろ高めに配置されたバッグポケットとステッチで、それぞれカムフラージュ。ポケットにマチがない縦を強調できる形なら、装飾があってもむしろスマート。



白に近い清涼感のあるブルーデニム

デニム特有のブルーのなかでも、白を混ぜたようなアイスブルーのデニムをラインアップ。白の清潔感が加わることで、カジュアルなデニムもラフになりすぎず、キレイな方向で穿けるパンツの選択肢に。



スラックスよりもキレイな色と形

ウォッシュドデニムパンツ 36,300円/ebure(ebure GINZA SIX店) 上質なシンプルがそろうebure初のウォッシュドデニム。「ストレートながら、すっきりとした腰まわりや、ヒップの位置も高く見える設計。品よく転ぶ白に近いブルーの色みで、洗練された女らしさがにじむ1本」(スタイリスト・出口奈津子さん)



ヘルシーな女性らしさを求めるなら

ブルーデニムパンツ(別注) 18,150円/ローラス フォー アダム エ ロペ(アダム エ ロペ) 女性らしいフォルムを表現できるローラスの「オリジナルストレート」。どんな色のトップスにも合わせやすく、カジュアルにも、キレイめにも柔軟に対応する浅い色づき。



クラッシュが今また新鮮

ダメージデニムパンツ 36,300円/KAORI HIGUCHI×YANUK (カイタックインターナショナル) 秋からのキレイめなアウターやリブニットにも相性がいい、淡いブルーのワイドデニム。色ムラも少なく、清潔感も残せる。



丸いシルエットが90’sっぽい

デニムパンツ 24,200円/ソフトハイフン 90年代のマムジーンズを彷彿させるゆったりとしたウエストに、丸みのある形が今また気分。ラクにはけるのに、腰位置が高くてスタイルよく見える点も推したい理由です(スタイリスト・高木千智さん)



締めつけ感がない「家ではけるデニム」

センタープレスデニムパンツ 19,910円/ReNAVE(NAVE) センタープレス仕様で、しなやかなデニムをきちんとしたイメージへ誘導。 「ハイライズ&細身ストレートで、脚のラインを確実にキレイに見せられます。そのうえ、やわらかさとストレッチ性を兼ねた素材のため、デニムなのにはき心地は軽やか」(プレス・佐藤怜子さん)



スタイリストに聞いた「これからのデニムの合わせ方」

デニムは引き続きワイドシルエットが主役。ポイントは「着方」。王道ジャケットとの合わせなど、直球カジュアルなアイテムほど「きちんと着る」ことが今っぽさにつながる。

岩田さん) 展示会を回る中で、多くのブランドが「トラッド」をテーマに掲げているのが印象的でした。ただし、いつもと違うのは、正統派な着こなしにどこか「ハズし」の要素をとり入れていること。


樋口さん) コレクションでもチェック柄やレオパード柄を多く見かけて、少しなつかしいムードを感じました。一方で、デニム一つとっても、王道のテーラードジャケットにずるっとしたワイドパンツを合わせる意外な組み合わせが多くておもしろいなと。とくに〈写真右から2番目〉の究極にシンプルなシルエットの黒コートを、デニムでハズすアンバランスさに惹かれました(樋口さん)


船戸さん) アイテム単体はベーシックでよくあるデザインでも、「組み合わせ」で遊ぶのが今季のキーワードの一つといえそうです。



【全19アイテム・スタイルの一覧】≫新傾向は?「変えたくなる」 秋からの新しいデニム