「無難な黒」で差がつくポイントは? 「合わせやすい」だけで終わらない「可愛く着回す」テクニック


黒はどんなアイテムとも合わせやすい万能色。だからこそ、つい「無難」にまとめてしまいがち。黒自体は普通でも「可愛くなる合わせ方」を知れば、毎日のコーディネートもぐっと楽しくなるはず。今回は差がつくベーシックな黒の選び方、そのスタイリング術をあわせてご紹介。



(CONTENTS)
「黒をキレイに着る」これからのコーディネート習慣
「最も着回せるライダース」コーディネートが可愛くなる着回し方
黒テーラードの「これから」シンプルでも目にとまるテクニック
黒を着る日の「黒小物」・黒に似合う「色小物」




「黒をキレイに着る」これからのコーディネート習慣

まずはこれから「黒を重く見せずにオシャレにとり入れる」には? 調和のとれたコーディネート=成功パターンから逆算することで分かる「オシャレに必要な服」。的確にオシャレに・キレイになれる黒とコーディネートの秘訣からご紹介。


続くPART②③の「無難な黒を可愛く着回す方法」もお見逃しなく。



【シンプルでも華やか】→白Tに合うドレッシーな黒スカートを選ぶ

カラーボトムやデニム・チノ、柄など合わせるボトムの選択肢が広い白T、だからこそ「黒」の選びにはこだわりを。ハイウエストからなだらかに広がる美しい形も、白Tならいやみなくリラックスした印象。シックな配色のおかげで品格と洗練度もアップ。




【ゆるシャツと肌感の組み合わせ】→着くずしたシャツとデコルテの対比

リネンの風合いを生かし、雑に着くずした黒シャツから素肌をのぞかせた計算づくのバランス。飾りは黒ベースの花柄スカートで十分。黒にギャップを生むデコルテで、フェミニンな印象へとシフト。




失敗しない配色→【ミニマルに3色使い】

配色だけで言うと「合わない」ということがない黒・白・ベージュ。たとえば肌感を甘く見せない黒、カジュアルでも品のあるベージュ、柔らかさを足す白、のように各色に向く的確なアイテム選びが重要。使う色をその3色に絞ることで、組み合わせにもムダな幅が出ず、アイテムの数も本当に必要なものだけに絞られる。




より今年らしく→【透ける素材を加えたワントーン】

例えば心浮き立つドット柄。ドキッとさせるシアー感も、マニッシュなパンツに合わせて黒でまとめれば大人っぽい。シンプルなパンツに渋いドットで愛嬌を添える。




カジュアルにドレスアップ→【ドレッシーな黒とワークパンツ】

よりメンズライクな印象を受ける、ワイドシルエットのカーキチノ。そのぶん遠慮なく女っぽさの上乗せを。ベーシック色の範囲内なら、異なるテイストもけんかしない。




スタイルUP→【ボリューム感が増すティアードを採用】

トップスはコンパクト・下はティアード。上下の形に潔く、思い切り差をつける。ひざ下からティアードで、たっぷりと広がるAラインスカート。ゆるいベージュニットともくびれができ、ひと目でLADYな雰囲気をかもし出せる。半そでのカジュアルな形だと甘くなりすぎない。




バランスアップ→【ゆるい上下・脚だけ出して上は重めにする】

「上は重く・下は軽く」でショートパンツの長所が生きる。ショートパンツはヒザ丈だと少々スッキリしない。スエットやニットをもっと生かしたい。その2つを解決するのは潔く短めなショートパンツ、そしてその肌感をカジュアルに見せる、長そでとビッグシルエット。




相性のいいキレイ色→【淡く白に近い色】

簡単かつキレイ・悪目立ちもなく仕上がるのは、ロングワンピースと長め丈の黒カーディガンのセット。無条件に惹かれてしまうシンプルな黒とピンクの配合。ざっくりニットの厚みと、ワンピースのなめらかさの「素材のギャップ」も効果的。




【全部ゆるくまとめる】→縦落ち感のあるとろみ素材のキレイめ服

「楽してキレイ」に直結する、柔らかい質感や余白のあるシルエット。とろみがかった質感独特のシルエットの余白によりかなう、脚を細く見せるハーフパンツと、重く見えない七分丈のボリュームそでジャケットのセット。中に合わせたゆるい白タンクをアウトさせ、脱力して着こなせば、より今季らしい夏のモノトーンが完成。




【失敗しない黒1色】→自作のワンピースのようなワントーン

スカートありきの黒ワントーンでは、揺れ感やシルエット、あるいはウエストのささやかなデザインなどさりげないひとクセ、が黒を平たんに見せずシンプルの良さも保つ秘訣。「トップスは短め」で腰位置を高く見せてスタイル良く。




【スタイルカバーにも効くボリューム感】→一部分に特徴のある黒

肩やそでのみにボリューム感を加えたデザインは、ただのシンプルに終わらせないために効果的な手段。たとえばアシンメトリーなスカートなどとの上下クセのある組み合わせも、黒&グレーのように「ひかえめ」な配色を味方にすれば、力みも感じさせないLADYなモードに着地。




【肌感ワンピと重めの足元】→キャミワンピースの足元は重め

華奢な体を連想させる繊細なストラップがアクセサリー。リゾート風にも、ドレッシーにも。垣根無く幅広いアレンジが楽しめる黒のキャミソールワンピースを、モードなストリートスタイルに味つけ。ごく軽いワンピースがあれば、ショートブーツにバケットハットという、重い黒をあえてこの時季同時に盛り込める。




【黒はTシャツよりもニット】→黒ニットは「コンパクトな五分そで」が便利

春夏も定番の黒リブニットは、腕をほどよく隠しつつ肌感の抜けも望めるコンパクトな五分そでが活躍。楽しみたいかわいい柄も、大人っぽく着たいときは「黒ニットに合うか」を条件に。ギンガムチェックをはじめ、フラワープリントやドット柄も、コンパクトな形&シックな黒ニットのおかげで、都会的に。