きちんとした服=ジャケット。その想定を疑いたい。丈を伸ばす、えりを抜く、とめずに巻く——ベーシックの顔をしたまま少しだけ違う。その「ちょっと」がもたらす、新たなジャケットスタイル。これからはそんな「想定外」を羽織るとき。
「想定外」のジャケットを
ノーカラー

えりを抜けば肩の力も抜ける。ジャケットといえばノッチド、を裏切るカーディガン感覚のショート丈ジャケットこそ、プレイフルなマインドで装いたい。
ブランケット調のチェック柄。重心が上がる短め丈だから、ラフにくずしてもきちんと感はキープ。
※GISELe 2026年10月号「CITY WALKER」より転載
「えりのない黒ジャケット」の最新コーディネート
抜けと引き締めを担う「深めのVネック」

季節が移り変わり始めた今ジャケットを新調するなら、先々までの活躍も見込めるものがいい。テーラードよりも汎用性が高く、重ね着しやすいカーディガンとジャケットの中間のような1枚をご紹介。
【POINT】ノンストレスで羽織れるのに、きちんと見えするノーカラージャケット。中にも外にも重ねやすい、肩パッド入りの適度にゆとりのある身幅。ウエストがほんのりしぼられたデザインで、自然なバランスアップに貢献。深めのVネックが縦の抜けをつくり、上半身をすっきりと。ワイドパンツにタンクトップとラフな組み合わせを、ジャケットで整えればラクときちんと感を両得できる。
(ジャケットのプライスなど詳細)
≫【コーディネートで使用したアイテムのプライスを見る】
最も長く着回せる「ノーカラージャケット」の使い方
幅広い着回しがかなうノーカラーは、羽織るだけで簡単にコーディネートのバランスが整うのも長所。着回しのアイディアを、コーディネートの実例でご紹介。

SELECT POINT
ジャケットとして、トップス風にも、またミニワンピース風にも着られるヒップが隠れるくらいの丈。、ベルト付属のタイプなら、シルエットに簡単にメリハリもつけれて便利。首もとはカーブに沿った正統派なクルーネックを。ドロップショルダーのややゆったりめなサイズ感を選ぶことで、重ね着もしやすい。
ゆるく羽織ってふくらみを持たせる

→強い配色にやさしいムードをプラス
鮮やかな配色をポップに見せないノーカラーの品格。ノーカラーのソフトなデザイン性は、コントラストの強い色合わせにも効果を発揮。前身ごろやシルエットがシンプルだから落ち着きのあるトータルバランスに。
ゆるやかなフォルムを味方につけて

→細身ワンピを攻略
コートでそれとなくおおってタイトなフォルムをまろやかに。ボディラインが出やすい細身のニットワンピース。さりげなく隠したいヒップまわりはおおいながら、すらっとしたスレンダーな見た目はそこなわないコートが適任。
ストールでおおって・ベルトでウエストマーク

→ミニワンピに見立てて主役に抜擢
ボリュームとくびれをデザインしてワンピースのように。付属アイテムのストールやベルトによる立体感でシルエットに変化球。ヒップの隠れるミディ丈なら、前をしっかりおおってミニワンピ風に着ることも。足元にインパクトを足せるロングブーツでさらに完成度アップ。
コートのえり元にフリルをかぶせて

→ガーリーなブラウスを大人の甘さへ
クラシカルな顔まわりで行儀のいいデニムスタイルへ。フリルブラウスをそのまま生かせるのもノーカラーのよさ。マットなウール素材の黒コートならではの落ち着きと引き締め力が効いて糖度がおさえられるから、辛口派にも向くバランスに。
同色・異素材のレイヤード

→タフなレザーをマイルド化
強さと女性らしさをあわせもつ理想のモノトーンLOOK。さっぱりとした首元から、シャツのえりを出してみる。素材の異なる黒どうしなら、新たなドッキングジャケットとして成立。一辺倒になりがちなコート姿に新鮮味をプラス。
カーディガン感覚でそでをまくって

→シャツ+中綿ベストのスマート化
主張ひかえめなノーカラーが重ね着&太めパンツの調整役。シャツにハイネックベスト。タイプの異なる首元レイヤードも最後に羽織るコートがノーカラーなら、ケンカしないですっきりまとまる。重ねる枚数が増えるぶん、手首を見せて抜け感を。
ハンパな丈感でドレスダウン

→レースワンピースを日常に
レースのおめかし感をおさえるようにストールをぐるりとひと巻き。たとえばロングコートとだとフォーマルに傾きがちなレースワンピ。ふだんづかいをしたいなら、そろいすぎないコートの丈でバランスをくずすこと。迫力や特別感をそぎ落とせるのも魅力のひとつ。
そでを通さず肩にひっかける

→ハンサムジャケットのカジュアルダウン
メンズがお手本の「適当感のある」セットアップ。テーラードに重ねるなら、えりのないアウターが重宝。ガウンのようなデザイン性がかっちりとした印象を和らげてくれて、肩の力の抜けた今っぽいジャケットスタイルがかなう。