スタイリングを支える重要な役割を果たすブーツだから、納得のいく1足を見極めたい。合わせやすい色=「黒」の中で歩きやすい・スタイルがよく見えるなど「わざわざ」はきたくなる理由のある新名品をまとめてお届けします。※( )内の数字はヒールの高さで単位はcmです。
(CONTENTS)
1.違和感が出にくい「スエードで細長い形」
2.「窮屈じゃない」細身の黒ブーツ
3.キレイな形だけじゃない「うれしい機能性」
4.「ヒールにだけささいなひとクセ」
5.「足首がきゅっとくびれた」ボリュームフォルム
6.1STチョイスにふさわしい「黒のロングブーツ」
7.「可愛いけれどカッコいい」ブーツスタイル実例集
1.
違和感が出にくい「スエードで細長い形」
ボトムの質感によっては、微光沢のあるレザーシューズだと違和感を感じることも。起毛感のあるマットな質感のスエードなら、ボトムもテイストもシーンも、あらゆるものを選ばずバランスのいい仕上がりに。
ブーツの上からリボンの飾り
サイドリボンスエードブーツ(6.5) 13,970円/RANDA 足首に巻かれたリボンは取りはずし可能な2way仕様。その日の気分や合わせるボトムでとりかえて楽しむことが可能。
モードに寄せるワイドな筒幅
スエードブーツ(6.5) 81,400円/ネブローニ スエード特有のマットな質感のおかげで、ポインテッドトゥの鋭さもマイルドな印象にしてくれる。幅広の筒でスタイルアップも。
ニット仕様の異素材MIX
起毛ニットブーツ(5.5) 16,940円/メルモ(モーダ・クレア) クッション性の高い中敷きが入っていることにより、長時間立っていても疲れにくく足どりも軽やか。
2.
細身だけど「履いていてラクな」ブーツ
万能な細身シルエットのショートブーツは、すっきりとして見える一方で締めつけも気になる。そんなマイナス点もない、ソフトな風合いや伸縮性を持たせた新名品をピックアップ。
靴下のようにフィット
ラウンドトゥブーツ(4.5) 51,700円/プリティ・バレリーナ(F.E.N.) はいていることを忘れてしまうほど足と一体化してくれる、伸縮性の高いストレッチ素材が心地いい。
ストッキングとブーツの間
ストレッチブーツ(5) 33,000円/TSURU By MARIKO OIKAWA 足にぴたっとすいつくような、薄い生地が特徴。太めのヒールがほどよく重みを分散してくれる。
「見た目もはき心地も疲れにくい」黒
ゴールドミラーヒールブーツ(3.5)/オゥ バニスター(アバハウスインターナショナル オンラインストア) ゴールドヒールがアクセント。全体に個性を出すと派手に見えるけど、ヒールならいい意味で目立たない。定番の形をゴールドのヒールでアップデート。
3.
「キレイな形だけじゃない」メリットがあるブーツ
見た目がいいだけじゃなく、さまざまな角度から“長くはける”ことも重視。服のように気軽に洗えないから。見た目は第一、そして手入れもしやすい機能性があればパーフェクト。
自己乾燥でムレ知らず
リボンベルトつきブーツ(7) 28,600円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) 細長い美しいフォルム。7cmヒールも太めなので歩きやすい。水分を吸収し暖かさを保つ吸湿発熱や、自己乾燥などの優れた機能をもったクッションがインソールに内蔵。
雨の日も怖くない防水機能
レースアップブーツ(5.5) 26,400円/SOREL(コロンビアスポーツウェアジャパン) 甘めな服のハズし役としても、何かと使えるワークブーツ。平ひものシューレースの防水ブーツで、内側ファスナーつき。上品な長靴のようにはける。
アフターケアいらずの防臭機能
ミラーヒールブーツ(5.5) 13,970円/ユニティ(モーダ・クレア) シルバーのヒールは歩きやすくいちょうどいい高さ。靴底には防滑アウトソールがついていて、シンプルな見た目ながら快適歩行までサポートしてくれる。
4.
ヒールに特徴のあるデザイン
全体に個性を出すと派手に見えるけど、ヒールならいい意味で目立たない。後ろ姿もぬかりない人へ導くデザイン性のある黒ブーツ。
多角形ヒールで安定感も
多角形ヒールブーツ(6) 8,900円/オリエンタルトラフィック(ダブルエー) モダンな形とかかとに加え、後ろに配したゴールドのバックファスナーがさらなる高見えに貢献してくれる。
かかとのビジューで華やかに
ビジューヒールブーツ(3.5) 35,970円/ジル スチュアート(モーダ・クレア) 直線的なフォルム。丈が長めのボトムを合わせても、ちらっと見えるきらびやかさが上品。
くびれたボディに強気なシルバー
ミラーヒールブーツ(5.5) 13,970円/ユニティ(モーダ・クレア) シルバーのヒールは歩きやすくいちょうどいい高さ。靴底には防滑アウトソールがついていて、シンプルな見た目ながら快適歩行までサポートしてくれる。
5.
「足首がきゅっとくびれた」ボリュームフォルム
毎年多く登場する、がしがし歩けるボリュームソールのショートブーツ。もたついて見えそうな重厚感のある見た目も、足首部分が引き締まったタイプを選ぶとフィット感とスタイルアップを両得できる。
「くびれてから縦に長い」細見えフォルム
ローファー風ブーツ(5) 49,500円/リュニック エ モア(トゥモローランド) ふくらはぎまで長さがあるミドル丈。ボトム次第でローファーのようにも見た目を変えられる、甲を飾るベルトつき。
「装飾の代わりにもなる」レースアップ
レースアップブーツ(4) 30,910円/マッキントッシュ フィロソフィー(モーダ・クレア) 内側にファスナーがあり着脱しやすい仕様。はき口まで連なる11ホールのレースアップで自然に縦ラインを強調。
見た目に反した軽量ソール
スタッズサイドゴアブーツ(5) 29,700円/ダニエラアンドジェマ 筒まわりがゴム仕様で締めつけを感じさせない快適さ。小粒のスタッズで飾り気をプラスしドレッシーに格上げ。
6.
新しい黒のロングブーツ
【快適なロングブーツを選ぶポイント】
1.捨て寸を確認
靴を履いたとき、つま先と靴先の間に1.0〜1.5cmの空間が理想。この余裕が歩行時の快適さを保つポイント。
2.かかとをぴったり合わせる
かかとをしっかり合わせることで、サイズ感を正しく把握。圧迫感や余裕があればサイズが合っていない可能性が。
3.ロングブーツの履き口も確認
ロングブーツは「ふくらはぎサイズ」として、足の一番太い部分(かかとから約28cmの位置)の長さが表記されている場合もあり。自分のふくらはぎの周囲も計測しておくと、圧迫感のないブーツを正確に選べる。
脚を短く見せない厚めのインヒール
ロングブーツ 32,780円/レメ(ルージュ ヴィフ ラクレ) 5.5cmほどのインヒールデザイン。筒の幅も広めで脚入れもしやすく、着脱もラク。スキニーパンツや厚手のタイツと合わせてブーツインで履くのもぴったり。ミニボトムとの合わせもインソールのフラットソールなので、ヒールよりも甘くないすぎず、ひそかにスタイルUPもかなう。
スリット入りで後ろ姿も美しく
黒バックスリットロングブーツ(3) 49,500円/Little One Vintage(Shinzone ルミネ新宿店) 厚みとツヤが美しいイタリアンレザーを使用。背面のスリットは切れ味を生むだけでなく、動きやすくする利点もあり。スキニーなどをINしたときも締めつけはなし。
ミニをはく日も落ち着くムードに
スエードニーハイブーツ(3) 19,800円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) スエードの起毛感で、ひざ上まで長さのある黒にも奥行きが。足の形に寄り添うスマートなラインが全体のバランスを引き締めてくれる。
切り替えがあれば幅広でもシャープ
黒フラットブーツ(2) 15,400円/アダム エ ロペ 今季豊作のはき口まわりが広いデザイン。甲の部分の厚みを減らし、足首に切り替えがあるため、足首がくびれていなくてもスリムな印象へ誘導。
緩急をつけてほっそりとした足首を演出
ボリュームソールブーツ(7.5) 55,000円/オデット エ オディール(オデット エ オディール新宿店) ファスナーなしですっぽりはけて、ブーツにありがちな着脱のストレスゼロ。ソールのボリュームに反し、レッグ部分はスマートだから、対比によりスタイルアップ。
美しいラインをキープする設計
センターシームブーツ(7) 43,450円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) 内側に向かってななめにカットされたはき口が美脚に貢献。正面にある縫い目によって、縦長ラインを強調できるため、全身をすらりと細長く見せる目くらましに期待。
はき口付近のベルトとスリットがアクセント
ベルトブーツ(8.5) 47,300円/Limit Till 2359(TOKEN) ハンサムにもエレガントにも振れるデザイン。ハイヒールながら、スクエアトゥのため締めつけ感なくはける。マットな質感の牛革。
ブーツインも容易な筒太フォルム
筒太ブーツ(6.5) 99,000円/ネブローニ ひざ下からストンと落ちた、脚のラインを拾わない形。ゆとりのおかげでかっちりしすぎずカジュアルな印象に。
7.
「可愛いけれどカッコいい」ブーツスタイル実例集
スマートなブーツを軸に、その長所を存分に生かすべく「カッコよくてキレイ」に振り切ったコーディネートをご紹介。スタイルよく見えるのは前提、ブーツに似合う服も分かる。カジュアルとコンサバの間をとった、地味でも派手にもならない、華やかなコーディネートの実例集。
黒で挟んで柄スカートをバランス良く
単純なワンツースタイルでもさまになるプリントスカート。黒のニット、黒ブーツという定番の黒アイテムが、甘さを引き締めつつも、スカートが色浮きして見えない。これからのおすすすめは、柄自体は小さく、そしてカラフルな目立ちすぎずも、埋もれない柄。
クロップド丈のパンツ+ショートブーツのバランス
足首まで届かないクロップド丈のパンツとショートブーツの組み合わせも、ストックしておきたいテクニックの1つ。肌を隠すなら黒やトップスの色に合わせた、ダークブラウンのタイツを仕込んで。黒×ピンクよりもやさしげなニュアンスを感じさせる濃いめブラウン×ピンクの配色。
ゆるいニットにシャープなブーツでシルエットにメリハリを
ゆる長ニット・Iシルエット・ロングブーツ。スタイルも女らしさも今っぽさも、欲しいバランスのすべてが詰まった鉄板のコーディネートレパートリー。カーディガンのゆったりとしたシルエットを生かし、カーディガンの中はコンパクトなIシルエットでまとめてスタイル良く。
服はベージュ・ブーツは白
レディでありながらマニッシュという、絶妙なテイストの混在感。ベージュをメインにした白+ベージュ配色なら、白ブーツも浮かずにバランス良くなじむ。紳士的なゆったりとしたロングアウターもカッコよすぎず、マイルドな雰囲気。
お堅いネイビーをゆれ感のある軽やかな素材で力みなく
暗色のロングスカートこそ、緊張感を解くニットで印象をマイルドに。すそに向かってゆるやかに広がるシルエット&ほどよいボリュームデザインで、王道のジャケットスタイルも簡単に刷新。
ワントーンに表情を添える優美な躍動感のあるスカート
上から下まで穏やかな白系に統一することで、品のよさがさらに高まる。白の色味や素材感、トップスとボトムの丈感やシルエットに差をつけることがオール白をバランス良くまとめるポイント。
ブーツをつなげてさらに大人っぽく
パターン化しがちな装いの気分転換として指名したい柄ワンピース。総柄でも派手さとは一線を画す、主張ひかえめな小花柄とレトロな配色。一枚で着るのはもちろん、カーディガン、ジャケットなどをはおっても浮かずになじみ、ほどよい華やぎに貢献。足元は黒のロングブーツで辛口に引き締めることで、いっそう大人な表情に。
旬のタイつきブラウスでデニムを端正な表情に
淑女なブラウスには、濃紺のキレイめデニムを相棒に。ビターな色味のブラウンは白やベージュ、薄いグレーなど薄色ボトムとも好相性。黒のようにコントラストがつきすぎないから、マイルドな印象。
ベージュでつなげてトップスにキレイ色を
温度の高いベージュの空気を変える「素材はあたたかく、色は涼しい」ニット。首もとが埋もれる手前のハイネックで温感はしっかりキープ。
LADYなネイビー+ブラウン
特徴のあるデザインも静かに受け止めるネイビーなら、ロングファーも品性のある見た目に。タートル&プリーツスカートのAライン&ワントーンを軸にすれば、相性のいいブラウンをはじめ、合わせる小物やアウターの幅も大きく広がる。
コートの中にジャケットを仕込んで奥行きづくり
カジュアルなコートの中にも1枚仕込んでおくだけできちんと感も加わるテーラード。あたたかいうえ凝って見えて、コートあり・なしでさまざまな日常のシーンにも適応。
ブラウンで採用すれば大胆なフリルもビターな甘さに
ティアードデザインやアシンメトリーな形の、躍動感のあるシルエット。おかげでロングアウターとの暗色合わせも重量感が出すぎない。
ベージュとの親和性も図りやすいレースをインナーづかい
シャツワンピースのボタンの開けぐあいで甘さを調整。白を挟んでトップスとブーツの色味をそろえてバランスよく。
ラフなワンツーにも強弱が欲しいときに
ヒールを合わせたいけれど、パンプスだとレディすぎるときの白ブーツ。ニットとデニムの手ごろなコンビの手抜きを防止。
カラーブロック配色の足元も潔く白でパキっと
旬なブラウン×鮮やかな赤。こっくりとした色を着たい日の足元は肌に近いニュアンスカラーなら服をじゃませず、重量感だけを引き算。
白シャツやリジッドデニム。定番服が見違えるカラーブーツ
シーズンはじめにあふれる新しい服。だけど活躍するのはやっぱり定番。その定番どうしの組み合わせを、カラーブーツでブラッシュアップ。