【初実施】アジアの高度医療拠点をめざすジャパンハートアジア小児医療センターで、開院後初めて他国からの患者受け入れ手術を実施

認定NPO法人ジャパンハート
~国境を越え医療を届ける構想実現に向けた大きな一歩~

日本発祥の国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜)は、2025年10月に開院した「ジャパンハートアジア小児医療センター」(カンボジア・プノンペン近郊)において、他国から初めて小児がん患者を受け入れ、2026年7月に手術を実施しました。

同院は、歴史的背景などから国全体の医療水準が低く、さらに貧困問題などによってアジアのなかでも乳幼児死亡率が高いカンボジア国内の子どもたちに、無償で医療を届けている慈善病院です。将来的には周辺国を含むアジア地域から、各国では治療が困難な患者を受け入れる高度小児医療センターとなることを目指しており、2022年に始動した同院の建設プロジェクトの段階からその構想を掲げてきました。

そしてこのたび海外からの受け入れ及び手術を実施したことは、その構想実現への大きな一歩となりました。

今回手術を受けたのは、海外在住の10代の患者です。数年前にウィルムス腫瘍の再発に対し、ジャパンハートがカンボジアで摘出手術を実施。その後、検査で再再発が疑われたものの、居住地域での治療が難しい状況にあったため、同院にて手術を受けました。
今後は病理検査の結果を踏まえて治療方針を決定し、継続的なフォローアップを行う予定です。

このたびの患者は、定期検査を通じて再再発の疑いが早期に確認され、手術が実施できました。
一方で、ジャパンハートでは、一度治療を受けた患者が地理的な事情などにより定期的な通院継続が叶わないケースもあり、再発や症状の進行に気づくことが遅れてしまうリスク・課題があります。
ジャパンハートは、引き続き治療後の継続的なフォローアップへの理解を促進することで、再発を含む病気の早期発見と、それに伴う生存率の向上実現につなげていきます。

そして、カンボジアをはじめとするアジアで乳幼児死亡率が高い各国においては、病名を診断すらされないまま、また診断されても「治療費が支払えない」「専門医がいない」などの理由で治療ができる病院に辿り着けないまま、命を落としている子どもたちが多く存在すると推定されています。
今後は同院の国内外における認知を高め、生まれた家庭や地域を理由に命を諦めることのない社会の実現をめざします。

※プライバシー保護の観点から、患者の詳細情報は非公開としております
※「高度医療」とは:
全身麻酔や人工呼吸管理を伴う小児固形がんの手術をはじめ、高度な専門性を有する医療者および設備・集中治療体制を必要とし、現地の一般的な医療水準や地域医療機関では対応が困難な治療を、ジャパンハートでは「高度医療」と定義しています
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