ワードローブの効率化を求めて、すでにコーディネートされたセットを用意。上下ひと組なら新しさをバランスよくとり込め、分解と組み直しを繰り返すことで、いつもの服が簡単によみがえる。かわり映えする3つのセットを起点に毎日をまた新しく。
秘訣は「セットアップどうしの相性」
上下それぞれでも使いどころが多い、稼働率の高い3つのセットアップ。その3セットを分解して組み合わせることで、多彩なオシャレが可能になる「セットアップどうしの相性」に着目した、新感覚の着回しアイディアをお届け。
1
シーンレスで活躍する「紳士とLADYなセット」
紳士なジャケット、LADYなペンシルスカートのセットは、上下で着てもくどく見えない細かく配したグレンチェック。旬の短め丈ジャケットはゆるくもタイトでもない、飽きずに長く使えるスタンダードなシルエット。対してスカートは、ゆったりめのシャツやニット、アウターにも好相性なIライン。ハイウエスト＋ロング丈でスタイルアップも約束。
2
上はコンパクト・下はワイドのオールインワン風
何かと使える細身のベスト＋ハイウエストのワイドなベイカーパンツ。キレイとカジュアルの組み合わせは、セットで着るのはもちろんのこと、単品使用でも重宝。辛口なデザインを白でほのかに甘く。ほのかにツヤのある質感も、ニットやウールなど秋からの主役になる素材に好相性。
3
ワンピよりもメリットがある「ワンピースのようなセット」
上下に分けて着られるワンピース風のセットアップは着回しにも優れたタイプ。落ち感を生むシアーな素材のおかげでシルエットに一体感が。グレーがかったグリーンで自然な脱力感を。
「違和感なくまとまる」組み合わせの法則
3つのセットアップを分解して、着まわしプランを計画。考えなくてもバランスよくまとまる、3つの法則をもとに、セットアップの上手な着回し方を実例でご紹介。
【①コンパクト＋ルーズ】
→シルエットに差をつけて簡単にスタイルよく
ショート丈や細身のトップスを軸にした「ほっそり＋ゆったり」のコンビネーション。
ウエスト部分を絞ってメリハリを強化
ワイドパンツのボリュームを引き立てるように、ウエストをロングベルトでしっかりと締める。くびれたラインが生まれることでクロップト丈のトップスがよりコンパクトな印象に。
広がりのいいスカートを＋ベストでスマートに
ラクしてキレイに直結する、細身ベストとフレアスカートのコンビ。上をミニマルに整え、スカートの動きをじゃましないことで、脚線に奥行きをつくれる。
【②重さ＋軽さ】
異素材MIXでバランスよく
必然的にバランスよくまとまる「薄手の素材と重めな素材」の合わせは、寒暖差のある時期にも便利なテクニック。残暑の厳しい今年は、まだまだノースリや半そでが活躍。
デニムにお似合いなタンクトップ感覚のベスト
きちんと感を残しつつ、そでやデコルテが抜けていることで軽やかな見た目に。レザーバッグやキャップなど、小物もテイストMIXして全体のバランスを調整。
チェック柄のタイトスカートで淑女風に
どう着ても品よく見えるIラインシルエット＋グレーのチェック柄スカート。黒のボディースーツを合わせて、ウエスト位置の高さを強調。
渋味のある配色でLADYな合わせを辛口に
透け感のあるTシャツと、重めなグレーのロングスカート。細身シルエットでまとめたコンサバな装いも、くすんだ色みどうしの合わせで甘さを中和。
オール白も「上下の素材感の差」でまとまりよく
透けるトップスと厚みのある素材感、上はコンパクト・下はワイド。ワントーンをバランスよく仕上げるポイントは素材感、丈感、シルエットなどの「差」。単調さを防ぐため、黒小物を散らして小さくコントラストを。
色の微差や丈感にも差をつけて
色あせたブルーデニムと波長が合う、ダスティグリーンのTシャツをセット。静けさを保てる青系のカラーブロックなら、浮かれず特別感のある趣に。トラッドな小物やジャケットをそえて、いっそう大人っぽく。
【③スポーティ＋ドレッシー】
華やぐスカートありきでくずし上手に
しなやかになびくドレスライクなスカートのハズしに、やんちゃな小物をトッピング。着映える服を1つ入れることで軸がブレず、真逆のテイストMIXが簡単に。
服はLADYに・小物はボーイッシュに統一
フラットサンダルやキャップでメンズっぽく仕上げて、透け感のあるロングスカートをリラックスした表情に落とし込み。
【着回したセットアップ以外の服】
肉感を拾わない適度な厚み
黒ボディースーツ 11,990円／Nave（NAVE） タンクトップ的に使えるうえ体をしっかりとホールドでき、スタイルアップがかなう。
透け感がある暑くない長そで
白シアートップス 12,100円／CADUNE（カデュネ プレスルーム） 通気性が高い透け感のある素材のため、インナーとしても活躍。
ヒップまわりはゆるく脚は細く
デニムパンツ 25,300円／RED CARD TOKYO（ゲストリスト） 美脚へ導く、ハイライズのテーパード。肌になじむソフトな質感。
アウターがわりに品を補う
ブラウンストール 29,700円／アソースメレ（ハウス オブ ロータス 二子玉川店） 上半身を包み込む大判は、寒暖差が激しい日に重宝。
ローヒールでもきちんと整う
ブラウンローファー 31,900円／SEBAGO×Shinzone（Shinzone ルミネ新宿店） 深いブラウンで、紳士な靴の気品を底上げ。
ネイビーで大人のハズしに
ネイビーキャップ 13,200円／マディソンブルー フロントの赤いワンポイントロゴが、ひかえめなアクセントカラーに。
甲をホールドする歩きやすいヒール
黒サンダル 68,200円／ブレンテッラ（ハウス オブ ロータス 二子玉川店） 肌あたりのいいしなやかなレザーで、靴ずれしにくい。
モダンに転ぶ縦長フォルム
バスケットバッグ 13,200円／アフリカンスクエアー（ハウス オブ ロータス 二子玉川店） ハンドル＆ストラップ部分はレザー。
飾りにもなるロング丈
黒ロングベルト 19,800円／SEA（エスストア） 長さがあることで、着方のアレンジ幅が広がる。ベルト穴がないスライドバックル。
シーンを問わないサイジング
ブラウントートバッグ 78,100円／TSUCHIYA KABAN（土屋鞄製造所） 仕事にも小旅行にも使える、レザーのビッグバッグ。
つっかけは白でキレイめに
サンダル 35,200円／YOAK（UTS PR） コンサバな服に似合う白いレザー。深い刻み目のシャークソールで雨の日も滑りにくい。
黒のバッグがバランサーに
黒ショルダーバッグ 44,000円／オソイ テイストが異なる服を組み合わせるときは、複雑さをそぎ落とす黒のレザーバッグは必須。