デニムが「形くずれしない・色ムラにならない・早く乾く」洗濯のプロが教える基本と裏ワザ【5選】

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季節を問わずワードローブの定番として活躍するデニム。洗う=色落ちがつきものなだけに、理想の見た目をキープするには注意が必要。お気に入りの1着をもっとキレイに育てていくために、正しいメンテナンス法を洗濯のプロ、デニムの専門家からレクチャー。

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WASHING
【キレイを保つ洗濯方法】



1.チャックを閉めて裏返す

「まずは色落ちを防ぐためにデニムを裏返しに。ロールアップしている場合は折った部分にホコリがたまりやすいのでしっかりのばしましょう。裏返したあとはチャックとボタンをしっかり閉めれば、形くずれを防止することができます」(永松さん)

2.大きめに畳んだデニムを洗濯ネットに入れる
「摩擦を軽減するため、ざっくりと三つ折りにしたデニムを洗濯ネットに入れます。ネットはデニムを包み込むぴったりサイズをチョイスして。そうすればネットの中で生地がこすれすぎる心配がありません。大きめしかないときは輪ゴムなどで縛って」(山澤さん)

【洗濯機で洗うときのポイントは?】


3.「手洗いコース」or「ドライコース」を選択
「洗濯機で洗う場合は、なるべく短時間で終えるのがポイント。生地が傷まないように手洗いコースやドライコースを選んで。ない場合はお急ぎコースなどを選択し、洗いは2~3分、すすぎは1回に設定してください」(永松さん)

4.色ムラ防止にデニムに洗剤は直接つけない
「洗剤はデニム本体につけず水にとかしてから、洗濯機に入れてください。じかにつけるとその部分のみ染料が落ちてしまい、色ムラの原因となります。洗剤がよくとけたことを確認してからデニムを入れるように」(永松さん)

【手洗いの場合は?】


3.洗剤を入れたぬるま湯で5分押し洗い
「洗濯おけに30度程度のぬるま湯をはり洗剤をとかし、デニムを入れます。デニムの向きを変えながら、両手でやさしく押して洗ってください。汚れがひどいときは5分ほどつけ置きしてから洗うと効果的です」(重本さん)

4.水の色が透明になるまで2回ほどすすぐ
「押し洗いすると落ちた染料に加え、汗や皮脂などの汚れが黒くなって出ます。繰り返し水でしっかりすすぎ、その黒い水が無色になり、デニムを押しても洗剤の泡が出なくなれば、ちゃんと洗えている証拠です」(重本さん)

【脱水から干すまでの流れ】


5.ネットに入れたまま3〜5分脱水
「脱水は洗濯ネットからとり出さずに行うことが大切。ネットに入れないと生地がむき出しになり、負荷がかかってしまい、形くずれにつながる可能性があります。そのためネットに入れたままスピーディに脱水するのがコツです」(山澤さん)

6.ネットからとり出し、裏返しのまま干す
「まれに紫外線により変色することがあるため、デニムは必ず裏返しのまま乾燥させてください。とくにヴィンテージは繊細な素材なので、変色する確率が高くなります。そのため、天日干しではなく日陰で干すようにしましょう」(重本さん)